先週木曜日、環境建設委員会の委員と地元都議そして地域の課題となっている都議と一緒に杉並区内の河川事業の視察に行ってきました。

環状7号線の地下に直径7メートルの管が入っており、神田川・善福寺川・妙正寺川地域の3河川の水害対策の為の地下調節池となっています。

この調節池は54万㎥の巨大な貯留量で、近年おこる局地的豪雨などに対応しおり、調節地のなかった平成5年の台風11号では3117戸の浸水家屋がありましたが、調節地が出来た平成16年の台風22号では、46戸の浸水家屋と飛躍的に激減している状況で、最近ではほとんど浸水家屋被害は無くなっています。

ちなみに氾濫がおこっていた河川は時間当たり30mm対応でしたが、最近の改修や現在改修している河川は50mm対応となっており、この地下調節池が出来たことにより70mm対応となりました。

また、石神井川から白子川の地下にも同様の地下調節池があり、こちらは21.2万㎥で、2河川の対応を行っています。

今後は、石神井川から妙正寺川までの地下調節池(68万㎥)を繋ぐことにより、5河川すべてがつながり総貯留量143.2万㎥となり、環状7号線より下流の地域の水害解消対策となります。

また、環状7号線より上流では地下調節地としては、公園の地下に一時調節地としての機能を持たせる方法なども行われています。